serial experiments lain ファンアートSS

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Layer:06 
――K.I.D.Sの研究員


「ホジスン教授!これ以上は危険です」

子供たちの脳の負荷が限界に達しようとしていた。
しかし教授は黙って恍惚の表情を浮かべて子供たちを見ていた。

教授がどう思っているかは分からないが、私は子供たちを危険に晒したくはなかった。

この実験についても、子供特有の脳波に混じる不安定なPSYを観測することができれば予算が取れて研究を続けられる、子供たちも見捨てずに済むと思って――

装置の停止は、教授が握っている。
私たち研究員の仕事は、観測と報告で、決定ではない。
教授にはこの限界点の先に、何かがあるという確信があるのだろうか。

画面に映る人数分の波形の1つが急に乱れ始めた。
私は顔をしかめることしかできない。

「教授!」

教授の手は、実験装置の停止ボタンに置かれているが、アウターレセプターにつながれたKIDSを見つめたまま、何かをじっと待っているようだった。

波形が2つ3つと乱れていき、もう一度教授に叫びかけようとしたとき――

「おいしー」
「うわぁん」
「あそぼ」
「いたいよー」
「ねむたい」
「おとーさん」
「あたまが」
「きもちわるい」
「れいん」
「すき」

子供たちの意識、感情が流れ込んでくるような。

次の瞬間、世界が光に包まれた――


@96kuroguro


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